国際学会で英語プレゼンテーションをする時の鉄則

1. 「私の英語力はあまり高くないので・・・・」と言わない

国際学会での英語プレゼンテーション画像
フランスで開催された国際学会での英語プレゼンテーション

日本人に限らず、英語が母国語でない発表者(アジア系だけでなく、ヨーロッパの人も言う人は言います)にありがちですが、それを言ったところで、何もいいことはありません。

 

英語力にちょっと問題があるのは、聞けばわかることですから自己申告する必要はないし、したところで、その分評価(?)を甘くしてくれるわけではないので、聞いている方としても、言われたところでどうにもしようがないのです。

 

私は、「トーストマスターズ クラブ」と言う、パブリックスピーチの教育プログラムを世界的に提供している組織のメンバーとして、パブリックスピーチの訓練を2018年現在でかれこれ6年間受けてい

ます。

 

そこに所属する企業役員や大学教授、ジャーナリストをはじめとする多くのプロや社会でかなりのポジションにいてパブリックスピーチをする機会が多い英語話者達が「謝る必要はない」「(英語が拙いと)言い訳をするな」とのコメントをする場面に遭遇してきました。

 

「国際学会発表やビジネスのプレゼンテーション、講演といったパブリックスピーチの場面におけるお作法をきちんと知っている英語話者(英語を使うのはネイティブに限ったことではありませんのであえてこの言葉にしました)は、共通認識としてこのような価値観を持っていると言って良いでしょう。

 

ついつい言いたくなる気持ちは私もわかりますが、言わない練習をしておく必要があります。

 

国際学会発表でもしこの言葉を言うのであれば、セッションが始まる前に、座長(チェア)に挨拶に行き、

 

「私は国際学会発表が初めてなので」

「英語でプレゼンをするのは慣れてないので」

 

大変緊張していますが、頑張るのでよろしくお願いします。

 

のように、「言い訳口調」ではなく前向きな決意表明的な挨拶をしておくと良いでしょう。

 

たまに例外もありますが、大抵の座長(チェア)を務める教授達はとても親切ですから、質疑応答の時に、聴衆からでた質問がわかりにくかったら、わかりやすく言い換えてくれたり、誰からも質問が出なかったら答えやすい質問を自ら投げかけてくれるなど、フォローしてくれるはずです。

 

そう言った意味でも、座長への挨拶は大事ですよ。

 

◆座長への挨拶例◆

こんにちは。私はxxです。このセッションでx番目にプレゼンテーションをすることになっています。

私はxxの研究をしていて、この学会発表をとても楽しみにしてきました。でも、初めてなので(プレゼンテーションが上手じゃないので)ちょっと緊張しています。一生懸命やるのでよろしくお願いします。

 

と、こんなようなことを笑顔で言っておくと良いでしょう。

挨拶内容に決まりはありませんが、参考になれば幸いです。

 

 

 

2.自分の研究の正当性主張や、細かいデータの説明ばかりしないように気をつける

 

研究者にありがちなのですが、結局

 

・何の目的でその論文を書いたのか

 

とか

 

・従来の研究と何が違うのか(=従来の研究ではなく、その論文をわざわざ読む価値があると主張するのは何故なのか)

 

とか

 

・結局、その論文を読むと誰がどんな風に得をするのか

 

とか

 

そういったことがいまいちうまく伝わらないプレゼンをする人が目立ちます。

 

偉そうに書いてはいますが、私もこれらがねじれてうまく論文やプレゼンに表現できず、指導教授に一言突っ込まれて黙り込むことがあります。

 

 

これは私の解釈であって、「唯一の正解」というものはないと思います。

 

ただし、これまでに色々な国際学会に出て発表して、色々な国の人の、色々な発表を聞いて、自分を含めた聴衆の反応を見聞きした中で毎回感じることなので、「ものすごく独善的な主観」だということはないと思いますよ。

 

 

学会でのプレゼンは、

 

 

「私の論文にはこんなことが書いてあって、こんな風にすごくイケてるから是非読んでみてねー❤️イケてる論文になるようにするために、あんなことや、こんなことや、そんなこともしたのよー。割とちゃんと根拠あるのよー。主観じゃないのよー。」

 

と、要するに、私の論文読んで❤️という告白を聴衆に向かってするのがミッションである。

 

というのが私の解釈です。

 

 

筋が良い論旨の論文をかけた時は、いつも結果的にそうなるのですが、英語プレゼンの内容は、論文のアブストラクト(要約)を画像やデータなどをちょっと追加して、各スライドにバラけさせたものの紙芝居が出来上がり、

 

「なーんだ。結局アブストラクトをバラけて各スライドにコピペすればおしまいじゃん」ってことになります。

 

 

他の研究者の人がどうしているのかはわかりませんが、日本語の学会発表でも、国際学会でも、同じことを経験したのでそんなに間違った主張じゃないと思います。

 

 

「論文発表の英語表現」とかの本にはそういったことが書いていないけど、知っておいた方がいいと思ったので、自分の中の整理も兼ねて書いてみました。

 

 

 

医療とか理系の分野はそうでもないと思うのですが、海外で学会発表をする日本人はまだまだ他国に比べて多いとは言えず、アカデミック分野での日本劣勢は、国力の弱体化にも影響すると思うので、海外に舞台を広げてアカデミック分野で活動したいけど、ルールややり方がわからないという人のお役に立てば嬉しいです。

 

ささいな情報ですけど。

 

私も始めたころは何もわからなくて困ったので、気づくたびにまた書いていこうと思っています。

 

メントール英語発音教室の国際学会プレゼン対策では、発音やイントネーションを直すだけでなく、豊富な経験を元に「いかに有意義な国際学会発表ができるか」と言う観点で、全体的で包括的な指導が可能です。