国際学会・座長(チェア、chair)の英語


国際学会英語プレゼンの英語に加えて、座長の英語力も重要な時代。

国際学会で座長をした時にプレゼントされた座長ベルの画像
座長全員に、名前を掘ったベル(制限時間をしらせるのに使う)が用意してあり、プレゼントされました。国際学会の初日に座長オリエンテーションがあり、そこで配られたけど、私は参加できなかったからあきらめてたら、学会の大会長がわざわざ私を探して届けに来てくれました。   忙しいのに、汗かきかき、走ってきてくれて超いい人!

国際学会で座長(チェア、Chair)ができる英語力とは?

 

2017年の初夏、香港で開催されたわりと大きな国際学会のセッションコミッティと、セッション座長の任務を無事に終えました。

 

というか、予想に反して(?)かなりうまくいきました。

 

「学会発表の英語」についての情報は結構出回っていますが、座長(チェア、Chair, CharipersonとかChairmanという人もいます)の英語ってなかなか情報がないと思うのでここに書いておきます。

 

日本人も、国際学会で発表するだけでなく、これからは開催国になったり、セッション座長をする人がたくさん出てこないといけないと思います。

 

 

 

さて、私が考える「良いセッション」とは、質問や意見がたくさん出て、議論が白熱、発展することです。

 

ベテランの教授が座長をしても、仕切り方が悪いと盛り上がりません。

 

発表者の紹介と、発表時間のマネジメントしかしない座長もいて、座長の良し悪しでセッションの質が大きくかわります。

 

私は、良い座長も悪い座長も両方経験したので、過去のイケてたセッションの座長を思い出し、してもらって嬉しかったことをしました。

 

難しいことはありません。

 

人にしてもらって嬉しかったことをすれば良いのです。

 

すなわち、

 

 

研究の発展につながる質問、意見、提案をオーディエンスから引き出すこと。

 

たんに「質問や提案や意見はありませんか?」としつこく聞いてもダメですよ。

 

発表者の論文を読み込んでおいてあらかじめ質問やツッコミを考えておき、座長が口火を切れば、必ずオーディエンスから反応があります。

 

必要ない場合もありますが、誰からも出なければ、座長がきっかけを作るのです。

 

それが、座長のお仕事です。

誰かに教わったわけじゃないけど、私はそう信じています。

 

つまり、「座長の英語力」ポイント1は、「質問力」です。

良い質問を英語でする力、すなわち、発表を聞いて理解して、良い質問をひねり出す力。

 

これが、座長の英語力必須項目です。

 

 

 

あとは、長ったらしい意見や質問をうまくまとめて形を作ること。

 

つまり、座長の英語は、「まとめ上手」であることが大事です。(ポイント2)

 

私が担当したセッションでは、セッション時間が終わっても、みんながあちこちでディスカッションを続けていて、すごく嬉しかったし、発表者も嬉しかったはず。

 

イケてないセッションは、終了後すぐに人がいなくなります。

 

 

座長の英語力ポイントの3つ目は、「参加者同士の交流を促す雰囲気を作る言動」です。(ポイント3)

国際学会に参加する意義は、ここにあります。

 

とはいえ、一人で参加していたり、慣れてない人は緊張してしまいますよね。

座長自ら、参加者同士の交流が生まれるように働きかけましょう。

セッションの前後に時間がなければ、パーティの時、休憩時間の時でもOKです。

 

私はこの学会で、発表者のうち、2組の教授達から名刺交換を求められ、共同研究をしようと誘われ、

 

オーディエンスとして参加してた、香港、ロンドン、日本で活躍してて、わりと有名なベンチャー起業の創設者でもあり、TEDトークにも登壇しているイギリス人教授から、共同プロジェクトを持ちかけてもらえました。

 

「来月、仕事で来日する時絶対会おうね!日本にいる仕事のパートナーも紹介したいし。」と、日程を具体的に提案されました。(その後、本当にこれは実現しました)

 

 

国際学会では、肩書きではなく、その人のコンテンツで評価されます。

 

今回、セッションプログラムで、指導教授とダブるとまずいので、私の肩書きは会社名にしており、アカデミック界では誰も興味持ってくれないだろうと思っていましたが、関係なく、研究内容に興味を持ってもらえたのが嬉しかったです。

 

しかも、指導教授はすでに帰国していなかったから、私の中身だけで評価してもらえたみたいです。

 

今まで、ブレずにひたすら自分が大事にしてるテーマを追い続けてきて、本当に良かった!

 

 

◆座長、セッションチェアの役割◆

 

座長、またはセッションチェアとは、

学会の各セッションを仕切る(ファシリテート)する人のことです。

 

1人しかいない場合と、バックアップとして副座長がいる場合があります。

 

 

あくまで、私が経験した主にヨーロッパの大学や大学院主催の国際学会の範疇での話です。

 

そして、学会には、テーマ別にセッションという区分があり、例えばデザイン学会なら、プロダクトデザインとか、サービスデザインとか、デザインイノベーションといった具合に、デザインという大きな括りのテーマから派生したテーマにそって、各分野に詳しい研究者らが仕切り屋グループ(コミッティ)になって、セッションが企画されます。

 

 

アカデミックに不案内な人にはわかりにくいかもしれませんね。

 

各セッションのコミッティが、セッションテーマとキャッチコピーというか、セッションの開催趣旨を意見交換しながら決めて紹介文を作り、学会のサイトに載せます。

 

そして、各セッションテーマに沿った論文投稿者を募り

 

期日までに集まったものを、学会運営委員会の人たちがまとめて、審査の割り振りをします。

 

そして、自分のセッションテーマや専門分野に大まかに振り分けられた投稿論文の審査依頼がきたら、基準にもと付いて審査をします。

 

 

基本的に、客観性を担保するため、1本の論文は2人以上の審査員が審査をします。

 

なので、私も今回審査(査読、ピアレビュー)をしました。

 

そして、学会当日は、注意事項(制限時間など)に沿って、セッションを仕切ります。

 

発表者が、ちゃんと会場に来てるか確認し、名前の発音を確認し、時間通りに進行させる、など。

 

 国際学会は、慣れるととても楽しいですよ。

 

まとめると、国際学会(国内もですが)座長に求められる英語というか、コミュニケーション力は、

 

質問する力(ポイント1)

まとめる力(ポイント2)

くっつける力(ポイント3)

です。

 

これだけではありませんが、基本的に「自分がされたら嬉しいこと」なら正解です。

日本人もどんどんいい座長をして、グローバルなアカデミック界で存在感を増したいですね!

 

 

メントール英語発音教室では、国際学会発表の英語だけでなく、座長の英語のご指導もできますよ。